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地震計と震度計の違いとは?

「地震計」と聞いて、皆さんはどんな機器を想像されるでしょうか。混同されることが多い「震度計」との意味の違いをご説明しながら、当社の「地震計」製品の分類をご紹介します。


地震計と震度計

地震計とは、地面の揺れ(地動)を計測して記録するものの総称ですが、このうち震度(計測震度)を演算する機能を持っているものを震度計といいます。ただし、業界的には震度演算に特化した、後述する「気象庁検定」に合格することができる構造・性能・機能をもった地震計を震度計(正しくは計測震度計)と呼ぶことが多いです。

震度は、地震が一般的な構造物や体感に与える影響を数値で示したもので、地震波形記録を気象庁が公開しているアルゴリズムで演算して求められる数値です。地震波形をディジタル記録している現代の地震計であれば、おおよそ震度の演算機能は持ち合わせているため、一般に地震計と震度計という名称が混同されているものと思われます。


気象庁検定

地震計が正しい震度を表示しているのか?について、気象庁によって実施される「気象庁検定」に合格することで証明することができます。

気象庁検定では、機器の構造確認などを経て、気象庁の持つ基準の震度計との数値比較による検査が実施されます。実際に基準機と同じ振動台に載せた上で振動を与えられ、出力される数値データの確認が行われ、基準を満たせば合格となります。


勝島製作所の地震計と震度計

計測震度計AccuSEIS Cygnus」は気象庁検定に対応できる構造・性能・機能を持った機種で、勝島製作所が作る計測震度計はどうあるべきか?という考えの元、震度演算の元となる地震波形データの質や取り扱いにも拘った製品になっています。

地震収録装置AccuSEIS Cento」、ならびに「AccuSEIS Cento PRO」は、「検出器AccuSEIS203」との組み合わせで気象庁検定に対応できる構造・性能・機能を持っています。もちろん震度の演算は行いますが、用途の違い(地震波形データの収録が主目的)から、CentoならびにCentoPROを計測震度計と呼ぶことはあまりありません。計測震度計として考えれば十二分な機能を持つ製品になっています。

海底地震計OBSHDDR」は海底での地震波形データを記録することを目的とした製品で、気象庁検定には対応していません。

それ以外の製品として、地震波形を記録せず、設定値を越えた時に接点信号を発生する「機械式地震計DWC-255」という製品もご用意しています。揺れの大きさに対する精度という点では波形収録を行ってから演算するものには届きませんが、電源が全く不要の構造のため、耐環境性に優れていること、壊れにくいことや、演算を伴わないため素早い(揺れた瞬間の)信号出力が可能であることなどのメリットがあり、地震発生時に緊急遮断が必要な用途や、波形を記録して演算するタイプの地震計に万一動作不良があった時のバックアップとしての用途に使われています。

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